一日の疲れで足がパンパン、何だか体調が優れない、など足の悩みは尽きないもの。特に接客などの立ち仕事の人は慢性的に足の疲れを感じています。そんな時には足裏マッサージを試してみてはいかがでしょうか。
テレビや雑誌などでよく見る足裏マッサージ。実は自宅でも手軽にできるマッサージなのです。痛そうなイメージがあるかもしれませんが、自宅でなら力の込め方を調整できるので徐々に慣れていくことができます。
足の裏は全身の調子を表す縮図。体内に溜まった毒素をスッキリ吐き出してしまいましょう。今回は足裏マッサージの効果と、足裏マッサージのやり方をご紹介します。
足裏マッサージとは?
足裏マッサージとは、足の裏にあるツボを揉みほぐして体の様々な不調を回復するためのマッサージです。よく聞く「リフレクソロジー」というのは足裏マッサージのことです。
足の裏には全身のツボが集まっており、凝り固まった部分の位置によって、体のどの部分が不調なのか分かります。凝り固まった部分には、疲労物質の乳酸や尿酸など老廃物が塊になったものが溜まっています。このゴリゴリとした老廃物の塊をほぐして流してあげるのが足裏マッサージです。
足裏マッサージは古くから世界中で行われており、優しいタッチのイギリス式・ツボに特化した台湾式などがあります。日本では、指圧の手法を取り入れた足裏マッサージが主流です。
足裏マッサージが効く理由
疲労物質・水分・老廃物など不要な物質は、重力にしたがって下へ下へと流れていきます。体が元気なうちは足に溜まった老廃物を筋肉で上に押し上げ、心臓方面に送り届けることができます。
しかし、体が疲れていると足も老廃物や血液を送り出す機能が弱ってしまい、水分や老廃物が残ったままになってしまいます。これがむくみや足のだるさとして表れます。
足裏マッサージは足に物理的な刺激を与え、不要な老廃物を尿として外に排出することを促します。ハードな肉体労働をした人が、足を踏んでもらうと気持ちが良いのは足裏マッサージと同じ原理です。
足裏マッサージの嬉しい効果
足裏マッサージには嬉しい効果がいくつもあります。足の疲労はもちろんですが、女性に取って気になるむくみや冷えにも効果的なんです。
むくみの解消
足の筋肉は、心臓に向かって下から上に血液・水分・老廃物を運ぶ役割を持っています。足の裏やふくらはぎの筋肉がポンプのようなはたらきをして、体液を循環させています。長時間の立ち仕事など、足が疲れてくるとポンプ機能が弱まることになります。
疲労によって足先に水分が溜まった状態がむくみです。
足裏マッサージで足裏の筋肉をほぐすことで、筋肉のコリが取れて体液のポンプ機能がよみがえります。すると余分な水分が流れ始め、むくみが改善します。
足の疲労回復
足裏マッサージで最も求められている効果が疲労回復です。足裏をマッサージすると、むくみと同様に、足の酷使で足先に溜まってしまった老廃物を流すことができます。
足のだるさ、慢性的な疲労感が改善します。
冷え性の改善
足の疲れやだるさには、冷えによる血行不良が関係しています。足が冷えていると血流が悪くなり、全体的な代謝が低下します。そのため疲労物質などが停滞し、足の疲れが取れにくくなってしまうのです。
足裏マッサージを行えば、足の血行が良くなり温まります。温まった血液が体内に流れるので足がポカポカしてきますよ。
足裏マッサージのやり方
足裏マッサージは左右どちらの足も行い、まず左足から始めます。左足から始めるのは、左足に心臓のツボがあり、そこをほぐすと全身の血の巡りが良くなるためです。
力加減は、基本的に「痛いけれども気持ちが良い」くらい。痛いほど力を込めると神経が興奮して体が緊張状態になってしまいます。痛む手前でじっくり力を込めるのが効果を高めるコツですよ。
足裏マッサージは毎日続けることで効果が出ます。長くやるのは足の疲れを増加させてしまうこともあるので、1回10分でも十分です。毎日こまめに続けるようにしましょう。
土踏まず
土踏まずには内臓に関連したツボが多数あります。足の指を丸めた時に、足の中央あたりにくぼみができます。その位置が「湧泉」という疲労回復に効くツボです。
疲れ全般に効果があるので、いつも刺激すると良いでしょう。親指でぐっと力を込めて、10-15秒程度押します。
中心部にあるので、ゴルフボールや綿棒などを足の下で転がすのも良いです。ゴルフボールならテレビを見ながらでもできますよ。
足の指
足の指には冷えや月経に関するツボがあります。全ての指をまとめてマッサージしてあげましょう。
1.ぐるぐる回す
2.前後左右に開く
3.上に引っ張る
4.付け根を押す
5.左右からぐっと押す
以上の動作を全ての足指に対して行います。少し強めの「痛いけれど気持ちが良い」程度の力でマッサージしましょう。