ふくらはぎに肉離れが起きた時の治療法とは?

 

いつもと同じ生活をしているのに、ふとした時にふくらはぎに激痛を感じた経験がある方がいます。久しぶりに少し運動をしただけで、こういう症状がでることもあります。

突然ふくらはぎが痛むのは、足がつったりすることが原因のことが多く、ほとんどがすぐに痛みもなくなります。ですが、何度もふくらはぎの同じ箇所を痛めていると肉離れを起こす可能性があります。肉離れとはどういうものなのか、ふくらはぎの肉離れの症状や治療法などを紹介いたします。
 

 

肉離れとは?

肉離れとは、急激に筋肉が収縮した時に、筋肉の一部、または筋肉全部が切れてしまった状態のことをいいます。肉離れには度合いがありますが、軽度でもかなりの激しい痛みを伴います。中度や重度になると、歩くことも困難になります。

肉離れになってしまったら、早急な応急処置が、その後の治り方にも影響しますので、正しい応急処置法を知っておくことも大切です。

肉離れはある日突然おこりますが、日常的に足の同じ箇所がつったり、こむら返りになったりすると、その部分の筋肉が傷つき、肉離れを起こす原因となってしまいます。

ふくらはぎに肉離れが起きた時の治療法とは?

 

ふくらはぎの肉離れの症状

ふくらはぎの肉離れは、軽度、中度、重度の3つの度合いに分かれており、症状にも違いがあります。

軽度

筋肉の傷付きレベルも低く痛みはありますが、自分で歩行は可能ですし、少しの運動ならできるぐらいです。安静にすることで自然治癒が可能なレベルです。

中度

筋肉もかなり傷ついていて出血が見られるケースもあります。自分では歩くのは難しい程度の痛みを伴います。このレベルになると、病院で治療してもらうことが必要になります。

重度

痛みは激痛レベルなので、自分で歩くことはできない状態です。痛い所を指で押すと陥没などの症状もみられ、ひどい場合は切れてしまった筋肉を縫い合わせる処置が必要なケースもあります。完全に治るまでには最低でも2ヶ月はかかると思っておいてください。

 

 

ふくらはぎの肉離れの治療法

ふくらはぎの肉離れが起こった場合、まず応急処置であるRICE処置をします。RICE処置の意味は、R=安静、I=冷やす、C=圧迫、E=挙上です。この通りに順番に応急処置を行っていきます。

まずは安静にします。次に患部を冷やし、内出血があるかどうかを確認します。内出血があれば、その箇所より少し心臓に近い部分を圧迫して、出血を抑える為に心臓よりも上に挙上するようにします。この応急処置をしたあと、軽度の肉離れなら痛みが引いてから軽く歩いたりストレッチなどをしてください。中度や重度の肉離れの場合は、病院で治療を受けることになります。

病院での治療は、みなさんが生まれつき持っているそれぞれの自然治癒力を活かしながらの治療となり、患部を温める温熱療法という治療を受けます。テーピングやサポーターなどで固定しながら、湿布や塗り薬、必要な場合は飲み薬も処方してもらえます。重度になると、切れた筋肉を縫合する為の手術が必要な場合もあります。

ふくらはぎの肉離れでは、少しでも早く正しい応急処置をすることで、その後の治り方も違ってきますので、いざという時の為に覚えておくとよいでしょう。

ふくらはぎに肉離れが起きた時の治療法とは?

 

ふくらはぎの肉離れでの完治までの期間

完治までの日数は、軽度であれば半月程度中度であれば2ヶ月程度重度となると3ヶ月以上かかることもあります。症状によって、完治までの期間には差がでてきます。
また、肉離れは一度起こしてしまうとクセになりやすいので、しっかりと最後まで完治させることが重要です。過信して動いてしまうと再発しますので、注意が必要です。

ふくらはぎに肉離れが起きた時の治療法とは?

 

ふくらはぎの肉離れ予防方法

ふくらはぎの肉離れを予防するのに効果的なのはストレッチです。運動する前にストレッチを行って筋肉をほぐしておけば、ふくらはぎの肉離れは防ぐことができます。

一度肉離れを起こしてしまっているのなら、運動前にその箇所をテーピングで固定することで再発を予防できます。最近のテーピングは、つけたままお風呂に入れるものもありますので、自分の生活スタイルに合わせて普段からテーピングをしておくことも可能です。

日常生活の中でも、運動不足になることで肉離れになりやすくなります。普段から階段を使ったり、一駅余分に歩くなど運動することを意識してすごすことでも、ふくらはぎの肉離れは予防することができます。

ふくらはぎに肉離れが起きた時の治療法とは?

 

ふくらはぎの肉離れはクセになります

ふくらはぎの肉離れを一度経験してしまうとクセになります。クセになってしまう原因として考えられるのは、完治していないのに自己判断で運動をしたりするとまた同じ箇所で再発してしまいます。どんな病気やけがも同じで、治りかけが一番注意が必要な時期です。せっかく軽度の肉離れですんでいたのに、何度も同じ箇所で肉離れを起こし、重度になってしまうと、それこそ日常生活に支障をきたします。また、自己判断で我流の治療法などを試すのは避けた方がいいでしょう。

日常から肉離れにならないように、意識して身体を動かし、ストレッチなどで筋肉をほぐすようにしましょう。