足のダイエットで特に気になるのが「太ももの付け根」。

”太もも”というぐらいですから、太いのは当たり前ですが、太ももにはお肉がつきやすいですよね。

ダイエットの効果を実感しやすいふくらはぎなどと比べても、落ちにくい太もものお肉。中でも太ももの付け根は脂肪がついたりたるんでいると目立ってしまいます。

ポジティブに考えれば太ももの付け根を細くすることで、大分印象が変わるということ。足を細くしたいなら、是非とも細くしたい部分です。

今回は太ももの付け根が太くなる原因と対策を紹介します。

太ももの付け根がポイント

太もものダイエットには付け根部分にある「大転子」がポイントです。あまり聞いたことがない名前かもしれません。それもそのはず、骨の一部分を表す名称だからです。

股関節の反対側、太ももの外側に出っ張っている部分があります。この出っ張りが「大転子」です。大腿骨の一部で、この出っ張りが骨盤と足をつなぎとめています。久しぶりに履いたデニムがきついと感じるのがだいたいこの「大転子」にあたります。

足が太くない人は、あまり出っ張っていないかもしれません。

大転子は太ももを太くする原因になり、大転子を整えることで太もものダイエットにつながります。大転子を整えれば足だけでなくお尻の形を綺麗にしたり、お尻と太もものたるみを防止することも可能です。

太ももの付け根が太くなる原因

太ももの付け根が太くなる原因は、ずばり「大転子が飛び出している」からです。大転子は通常であれば、極端に横に張り出すことはなく綺麗に収まっています。大転子が出っ張るのは骨盤や股関節が歪んでいるからです。

骨盤や股関節が歪むと、骨盤が開いてバランスが偏ります。偏ったバランスをカバーするために、大転子が張り出して体を支えようとします。大転子がズレる際にが内側にねじれるように移動するので、足の向きや膝の向きもねじれます。

大転子が出っ張ると開いた骨盤のまわりにお肉がつき、腰回りやお尻が大きくなります。脂肪が増えると四角いお尻になってしまうのが特徴的です。でもいつの間にと疑問ですよね。

若い時は特に気にしなくても筋力がある程度あるので骨盤全体を支える力があったのに、運動不足や代謝が落ちてくるとだんだんとこの支える力が減っていってしまい骨盤周りが歪んできてしまうというわけです。

また、大きくなったお尻に脂肪がつきやすくなり、お尻のたるみやお尻の位置が下がる要因にもなります。体重はそこまで重くないのにお尻だけ大きい、という人は大転子が飛び出しているのかもしれません。

さらに、大転子の外側、太ももの外側の筋肉がカチカチなって脂肪が上に乗ることもあります。この悪循環によって下半身がどんどん太ってしまうことに繋がるのです。やたらと下半身だけ太りやすい人は、骨盤のチェックをしてみると良いでしょう。

太ももの付け根が太くなる原因のもう1つはリンパの流れが悪いことです。体のむくみを感じたりしませんか?夕方になると足がパンパンになっている日もありますよね。リンパの流れが悪いとむくみの原因にもなり、老廃物が溜まりやすくなっているので太りやすくなっているんです。冷え性の人は特にリンパの流れが悪いので生活習慣を見直す必要がありそうです。

大転子が張り出す生活習慣

大転子が出っ張るのは日頃の癖が原因かもしれません。あなたも下記のような習慣に思い当たることはありませんか?

  • 足を組む
  • あぐらをかく
  • 内股や外股
  • 荷物を片側の肩にかけている
  • ヒールを履く

足を組んだり、あぐらをかいたりと何気なくしている習慣ですが、この故意に足の向きを変えるような癖が骨盤の歪み、ひいては大転子の出っ張りを引き起こします。意識していなくても内股や外股になっていたら、足先の向きに大転子がねじれているサインです。

学生はリュックや斜めがけのトートバッグを愛用していても、仕事をするようになるとA4ファイルがすっぽり入るような大きめのトートバックを使うようになってきます。片側の肩に重い荷物をかけている癖がつくとだんだんと体の歪みにつながります。営業の方はついつい予備の書類を持ち歩いてしまってヘビー級の重さを持ち歩いていますから気を付けないといけませんね。

また、ヒールを履く女性は多いですが、足に合っていなかったり、長時間履き続きていると太ももの前側や外側に力が入ってしまう為、太ももが太くなってしまう原因となります。足がふくらはぎだけではなく変な筋肉痛になっている経験はありませんか?これが変なところに力が入っている証拠になります。つい楽な姿勢を取ろうと片側に体重をかけていたり、前ももや外ももに力が入ってしまっているからなんですね。

たまに靴の裏を見てください。靴の底の減り具合が内側だったり片方によっていませんか?もしそうだとしたら歩き方の問題で体の歪みが起きてしまっているようですね。

気になる太ももの付け根を細くするためには?

太ももの付け根を細くする方法

太ももの付け根は骨格が原因であることから、食生活の見直しや脂肪燃焼では中々細くなりません。太ももを細くするには、骨盤を正しい位置に戻して股関節周りをほぐすことが大切です。骨盤と股関節を整えるには以下のような方法が有効です。

エクササイズ

簡単なエクササイズで股関節周りのコリを取ったり、余分な脂肪を落とすことができます。例えば仰向けに寝転がり、上に向かって足を上げてぐるぐる回すエクササイズです。股関節が柔らかくなり、太ももの脂肪が燃焼するきっかけを作ります。

ストレッチ

股関節の動きをなめらかにして、O脚の矯正などにも良いストレッチがあります。「開脚前屈ストレッチ」と言い、フィギュアスケーターの準備運動にも用いられています。小さい頃には体育の準備運動などでやっているので簡単に出来るストレッチですよね。

座った状態で足を90度広げ、体を前に倒します。息を吐きながら無理のないところまでゆっくり倒すだけです。ちょっと苦しいけど痛気持ちいいくらいが目安です。このストレッチは股関節を広げるため、自然と大転子が内側に引っ込んでくれる形となります。太もも内側が伸びているのを感じながら無理のない範囲で続けてみましょう。

 

さらに太ももの後ろ側を伸ばすためには、座った状態で足を前に伸ばし、膝が曲がらないようにつま先をつかんでみましょう。片足を曲げて足を片方ずつ伸ばすとやりやすいですよ。あまりやると足がつってしまうため、こちらも無理のない範囲で続けましょう。

なかなか体が動かない人は、事前に内腿を揉みほぐしておくと良いでしょう。すぐに効果は出ませんが、毎日やれば3〜4か月で股関節のコリや骨盤の歪みに効きます。股関節が柔らかくなってくると余計な脂肪も落とすことが出来ます。体が温まっている時が動かしやすいのでお風呂上りにやる習慣を作ると続きますよ。

骨盤矯正ガードル

下着専門店などで、手軽に骨盤矯正ができるガードルが販売されています。中には大転子に着目した太ももダイエット用のガードルもあります。

一定時間着用するだけで骨盤が自然と正しい位置に収まると、美容や出産のために買い求める人が多い商品です。通気性の良い素材や伸縮性の高い素材など、履き心地にこだわっているガードルもあり、価格も安いものから取り揃えられています。毎日の生活で矯正したい人におすすめの方法です。

整体

大転子、骨盤を整えるにはプロに頼むのが確実です。骨盤矯正は整体で施術してもらえます。矯正には何度か通う必要があり、最初のうちは痛むこともありますが、正しい位置に戻るに従って施術が気持ちよくなります。歪み具合に合わせて適切な処置をしてもらえるので、無理なく確実に矯正することができます。

リンパマッサージ

股関節周りをほぐすのと合わせて、体の中の老廃物が溜まらないようにマッサージをしてリンパの流れを良くしておきましょう。お風呂上りなど体が温まった状態でオイルやボディークリームをつけて、膝裏や足の付け根を中心にマッサージしてみましょう。毎日続けると足のむくみも減りスッキリしてきますよ。