女性に多いといわれる外反母趾は、体に歪みを引き起こす原因にもなっているのです、整体などに通い、歪みを改善しても、根本的に体を支えている足が歪みを起こしていると、体の歪みを治すことは難しいのです。
そこで今回は、外反母趾を改善するために効果的なテーピング方法について詳しくご紹介するとともに、意外と知られていない外反母趾の種類についてもお話していきたいと思います。
外反母趾の原因
まず、外反母趾の原因についてですが、外反母趾は女性や男性に限らず、子供でもなる可能性があるのです。
靴
まずは、靴が原因で外反母趾が引き起こされてしまうメカニズムについてお話します。靴のサイズをこまめに計測し、自分のサイズに合った靴を選ぶことはもちろんですが、大きすぎる靴やパンプスなどでも脱げやすい靴はなるべく履かないようにすることが大切です。
歩くたびに、靴が脱げないようにと無意識に足の指を縮めていたり、上げていたりすると、通常歩くときにバランスをとるべき指先が地面の衝撃を吸収できなくなるのです。そうなると、親指の付け根部分が衝撃を大きく受けてしまうため、外反母趾の症状があらわれてしまうのです。
歩き方
大人だけでなく、子供にも外反母趾の症状があらわれる場合、歩き方が大きく関係しています。運動を嫌い、普段から足の指先を使って足底筋群を鍛えていないと、親指が曲がるなどの症状があらわれてしまうのです。
裸足で歩くと、自然と足の指先を使って、足底筋群を鍛えることができるのですが、現代では、外を裸足で歩くことは不可能ですよね。通学用の靴は、歩きやすい靴や、走りやすい靴を購入してあげることも大切です。お家の中ではなるべく裸足で過ごすようにし、足の指先をきちんと使って歩くということをクセづけてあげる努力も必要なのです。
外反母趾の種類
次にご紹介したいのが、外反母趾といっても症状などによって、いくつかの種類があるということです。
1.靭帯性外反母趾
この靭帯性外反母趾の状態が、よく見られる親指が内側に曲がってしまうというものです。靭帯性外反母趾は、足先の横部分を支えている靭帯が、緩むことで親指が内側へ曲がってしまう症状があらわれます。
実はこの靭帯性外反母趾というのは、子供の頃の生活習慣によって、引き起こされるといわれています。転ばないように手を貸し、安全な場所で遊ばせることも大切ですが、でこぼこした道などで自分の力で歩くことで、自分の足で危険を察知する能力がやしなわれていきます。これを足底反射といいますが、こういった経験をさせずにいると、足の指先を鍛えることができず、靭帯を緩ませてしまうのです。
2.仮骨性外反母趾
仮骨性外反母趾の状態は、親指自体が内側へ曲がるというものではなく、親指の付け根の骨に異常があらわれるものです。親指の付け根の骨が外側へ突出してしまうのは、仮骨性外反母趾なのです。
仮骨性外反母趾は、歩くときに足の指を上げるように歩くことが原因で、親指の付け根部分に大きな衝撃を与えて続けることにより引き起こされます。体は衝撃を与えられ続ける部分を守ろうとする防御反応を起こし、仮骨が形成されてしまうのです。親指の付け根部分にタコが見られる方は、衝撃を与え続けている可能性があるため、注意が必要です。
3.病変性外反母趾
最後にご紹介したいのが、病変性外反母趾です。この外反母趾は、リウマチなどの病的な要素が原因の場合と、事故などによって変形してしまうことが原因といわれています。
この病変性外反母趾になり、形が変形してしまった場合は、テーピングなどによる改善は不可能なため、手術をして改善する必要があります。しかし、手術をしても変形が激しい場合には、完治が低く、再発もしやすいとされているのです。リウマチなどの病的要素が原因の場合は、早前にテーピング治療を行い、変形を防ぐことが大切です。
外反母趾のテーピングのやり方
テーピングのやり方については、画像を参照しながら行って下さい。
用意するものはテーピングのみですが、幅が大きいテープだと使い勝手が悪く、巻くのが難しくなってしまうので、3センチ幅くらいのものを使用するようにしましょう。
引用:http://start-diet.com/
ポイントは、親指を外側へ引っ張るように巻き付けることです。力加減を調整しながら、初めはあまりきつく巻き付けすぎないように注意して下さい。
毎日の生活の中で意識すること
外反母趾を防ぐためには、普段の生活の中で足の指を使うよう意識することが大切です。もちろん、自分の足の形に合った靴を選ぶことも大切ですよ。靴は、クッション性が高く、通気性や歩きやすさを重視して選ぶようにしましょう。
歩くときは足の指先に力を入れられているか、足の指の筋肉を鍛えるよう意識しながら歩くようにしましょう。立ち上がるときも足の指先に力を入れて立ち上がるようにし、立っているときも、かかとで重心をとるのではなく、足の指先でもバランスをとるようにすることも大切ですよ。これらに意識をもつことで、足裏を鍛えることができるため、未然に防ぐことから始めていきましょう。