足だけが冷たく冷えるという症状に悩まされている女性は、とても多いのです。夏の暑い季節でも、足だけは冷えを感じる場合、すぐに対策を行わなければ、女性特有の病気を引き起こす可能性もあるのです。
そこで今回は、冷えの原因から冷え対策まで、詳しくご紹介していきたいと思います。健康のためにも美容のためにも、対策を始めていきましょう。
足の冷えの原因
足の冷えは、おもに筋肉量の低下が原因であるとされてきました。しかし、実は筋力の低下だけでなく、加齢が冷えを引き起こしているのです。
人は年齢を重ねるにつれて、血管が硬くなるなど、血液循環が若い頃にくらべて滞りやすくなってしまうのです。もちろん、年齢を重ねても、有酸素運動やエクササイズなど、健康面・美容面ともに管理をしている方は、そういった心配は少ないといえます。しかし、年齢とともに、段々体力の低下が気になり、つい面倒になってあまり運動しなくなってしまったという方が多いのが現実ですよね。
筋肉の役割は、足や手を動かすためだけではなく、体の中で発熱し、エネルギーをはなつ役割もになっているのです。そのため、筋肉量の少ないといわれる女性の方が、男性より冷えに悩まされてしまうのです。
足の冷えを放置すると…
冷え性に悩まされている女性の多くは、長年悩まされてきたため、対策をせずに放置してしまっている方も多いのではないでしょうか。足の冷えは、放置しておくことが一番危険なのです。
足が冷えるという方の多くは、気づかないうちにさまざまな症状に悩まされる危険性があります。昔から肩こりがひどいという方や腰痛もちの方の中には、冷えが原因になっていることが考えられます。
特に、女性にとって深刻な問題である、月経困難症の原因にもなってしまう可能性があるのです。生理中や生理前の頭痛だけでなく、生理痛がひどい場合は、冷えを改善する必要があります。これらは、冷えによる卵巣機能の低下が原因と考えられるのです。治らないからと諦める前に、対策をとっていきましょう。
足の冷え対策いろいろ
それでは、足の冷え対策について、まとめてご紹介していきたいと思います。数ある中で、毎日続けられるものを選び、習慣化していくことも大切ですよ。
1.足を動かして温める
お仕事中や、家事の合間に、イスに座った状態でできるエクササイズがあります。一つ目は、イスに手をつきながら、足を揺らすエクササイズです。パソコンを打ちながらでも、片足ずつプラプラと揺らせば簡単に行うことができますよ。
二つ目は、足の指先を開いたり閉じたりする運動です。足の指は、靴の中で圧迫された状態です。イスに座っているときに、冷えを感じたときは、なるべく靴を脱いで、指先を動かしてあげましょう。パソコンのキーボードを手の指で打つように、足の指先も同じようにパタパタと床を打ち付けるように動かすだけでも足の冷えは改善されますよ。
2.足湯
お仕事が終わった後の夜に行うと、足の疲れを癒すこともできますし、朝行うと、日中の冷えを予防することもできる効果があります。
まず、大きめの桶、またはバケツのようなものを2つ用意します。百円均一などにも、ちょうど良い大きさの桶が販売されているので、足湯用に用意しておくと良いですね。
一つの桶には40度~42度程度のお湯を入れ、もう一つの桶には常温のお水を入れます。初めにお湯に足をつけ、最低3分程度つけておきます。3分たったら、水の入った桶に足をつけましょう。水にも3分程度つけておきます。この流れを繰り返していきますが、最後は水につけるようにして下さい。
朝の時間がないときは、3分程度でかまいませんが、夜に行う場合は、5分程度足をつけ、お湯が冷めたとき用に、つぎ足すことのできるお湯を用意してゆっくり行うと良いですよ。
3.カイロ
足湯や足を動かす運動を取り入れても、冬の寒い季節などは、すぐに冷えを解消できない場合もあります。そういった場合は、カイロを活用していきましょう。
カイロは、靴に入れられるものもありますし、背中や肩、腕などにも貼ることで、体温を上げる効果も期待できます。特に腰や下腹は、冷えを感じると月経前の症状がつらくなってしまうこともあるため、冬場は冷えを感じさせないよう、カイロを使うことをおすすめします。
冷え予防も大切
冷え対策についてお話してきましたが、冷えを起こさないように予防しておくことも大切です。体の外側からいくらケアしても、内側から冷やすことを続けていれば、体は芯から温まりません。
夏になると、つい冷たい飲み物や料理を好んで食べてしまっていませんか?夏でも足が冷える場合には、こういった食生活を見直す必要があります。飲み物はなるべく常温のものを飲むようにすること、温かい料理を食べるよう意識することが冷え予防につながります。
特に朝は、体が動き始める大切な時間です。朝食はなるべく温かいお味噌汁などで栄養をとるようにするだけでも、体内の熱を保つ効果が期待できますよ。冷えを改善することで、ダイエット効果も期待できるので、ぜひ冷え対策を始めていきましょう。