脚が太くて悩んでいる方の中には、脂肪やむくみで太くなってしまっている方と、筋肉太りで太くなってしまっている方がいます。筋肉をつけることは、基礎代謝の向上につながるため、健康的な体を作るうえで、とても大切なことです。
そんな筋肉がなぜ脚を太くさせる原因になってしまうのか、今回は筋肉太りについて詳しくご紹介していくとともに、筋肉太りの脚痩せ術についてもご紹介いたします。
筋肉太りって何?
そもそも筋肉には、持久力をもつ筋肉と、瞬発力を上げるために必要な筋肉の二種類あるといわれています。筋肉太りの原因となる筋肉は、白筋といわれる筋肉なのです。
白筋は、負荷が強い筋力トレーニングによって育ちます。つまり、無酸素運動によって作られるということです。反対に、有酸素運動で作られる筋肉は赤筋といわれる筋肉です。白筋は、無酸素運動である筋力トレーニングを続けることで大きく育ちますが、赤筋は、脂肪燃焼効果の高い有酸素運動によって成長し、あまり大きくならないのが特徴なのです。
また、赤筋は脂肪をエネルギーに活動するため、脂肪燃焼効果が高いのですが、白筋の活動の源は糖分なので、脂肪燃焼効果はありません。男性らしい筋肉質な体作りには、白筋を育てることが大切なのですが、女性らしい体作りには、あまり無酸素運動を過度に行うことはおすすめしません。
脚が筋肉太りしてしまう原因
脚が筋肉太りしてしまう原因も、白筋を成長させすぎてしまうことにあります。もちろん、その成長した筋肉を鍛え続けていれば良いのですが、筋肉太りで悩む人の多くは、その筋肉を衰えさせてしまっているのです。
白筋が衰えると、その衰えた筋肉組織の間に、脂肪が蓄積し始めます。これこそが筋肉太りの原因なのです。
筋肉を大きくするためには、負荷の強い筋力トレーニングを行い、筋組織を損傷させる必要があります。その後、筋肉は疲労を感じ、乳酸が蓄積されます。その状態から3日程度間隔をあけて負荷の強い筋力トレーニングを再開することで、筋肉は大きく成長していくのです。
学生時代の部活動なので、激しい運動習慣を続けていた方などに多く見られる筋肉太りは、そうやって作り出された筋肉が使われなくなり、衰えてしまうことが原因だったのです。
筋肉太りの脚やせ術
脚の筋肉太りを解消させるためには、筋肉の疲労を蓄積させないことが大切です。ダイエットや健康のためには、適度な運動とトレーニングが必要となります。
しかし、疲労した筋肉をそのまま放置しておくことで、筋肉太りを引き起こしてしまうため、必ず疲労を解消させるようにしましょう。
脚の力を抜いてブラブラさせる
1.床に仰向けに寝そべり、脚だけでなく両腕も天井方向へ向けて伸ばします。
2.次に、両腕・両脚ともに力を抜いて、振動させるようにブラブラと動かしていきましょう。
3.15秒ほど続けたら、最後に足首をほぐすため、足先を上下させる運動をしておきましょう。
床を使って脚全体をほぐす
1.床に手をついて座り、両脚は力を入れずに前に伸ばしておきましょう。
2.次に、かかとが床から離れない程度に、両脚を交互にパタパタと動かしていきましょう。筋肉がほぐれ、脚全体を素早くほぐしてくれます。力を抜いて行うことがポイントです。
これらを、運動後や仕事終わりには、必ず行うようにしましょう。
また、マッサージを行うことも大切です。マッサージのための時間を作るのは面倒…という方は、入浴中の少しの時間でもかまいません。するとしないのとでは、老廃物の蓄積に大きな差が生じるのです。湯船に浸かりながら、足裏からふくらはぎ、太ももまで、ほぐしていきましょう。老廃物の蓄積を防ぐことで、筋肉太り解消にはとても効果があるのです。
スロートレーニングで脚痩せ
筋肉太りの原因ともなる白筋を成長させないためにも、赤筋を成長させる有酸素運動を取り入れることが大切です。有酸素運動の代表といえばウォーキングですが、今回はウォーキングの効果を高める方法についてご紹介していきたいと思います。
1.まず、両腕を後ろで交差させるように腕を組みます。歩くときのポイントは、脚の親指を意識することと、かかとを意識することです。
2.両腕を後ろに組むことで、自然と正しい姿勢になることができます。胸を張り、お腹に力をこめるように意識しながら、かかとから一歩を踏み出しましょう。
3.両手は離れないよう両肘をしっかり握り、つま先で蹴り上げるように次の一歩を踏み出します。足裏をバネのようにちゃんと使って歩くことが大切ですよ。
これだけのポイントをおさえてウォーキングすることで、自然とこの姿勢を体に覚えさせることができます。ウォーキングを行うことで、赤筋を鍛え、脂肪を燃焼させることができるだけでなく、足首を鍛え、足全体の血流を良くする効果を得ることもできるのです。ダイエット効果を得るためには、有酸素運動は欠かせません。筋肉太りにならないためにも、赤筋の成長を促し、筋肉をほぐすことを忘れないように気をつけていきましょう。