足をぶつけたり、固いものが当たるなどして青あざができることはありませんか?肌をあまり出さない冬の間はごまかせますが、暖かくなり足を出す季節になると青あざが気になってしまいますよね。
青あざは内出血なので、人に見られると見た目が良くありません。また押すと痛いので、歩くのにも気を遣います。
青あざができるまでに時間差があるため、うっかりさんだと気がついた時には青あざだらけ、なんてことも。せっかくオシャレをしたのに青あざだらけでは気分が下がってしまいますね。健康的な足にするためにも対策をしましょう。
今回は、青あざの原因や治し方をご紹介します。
青あざができるメカニズム
青あざは皮膚の下で出血を起こしている「内出血」です。固いものにぶつけた時の衝撃で皮下組織や血管から出血します。皮膚の表面は破れていないので皮膚の下が青く色づいて見えます。
ぶつけた直後は皮膚のすぐ下で出血して赤いシミになり、その後体内のメラニン色素の影響を受けて青から紫色へと変化します。皮膚の深いところにメラニン色素が発生すると青く見えるのです。この状態が「青あざ」です。
皮下細胞の損傷が激しいと青あざも濃く、長く残ります。
しばらくすると黄緑色、茶色と変化して自然とアザが消失します。青あざは本人が持つ自己治癒能力により治りますが、程度によっては時間がかかります。早く治すには体の状態を整え、自分から対策を打つことが大切です。
青あざができやすい体質
足をぶつけて青あざを作ってしまうのは、空間把握能力が低かったり、日頃から動き回っている人に多いです。さらに、ぶつけるだけではなく栄養不足など内的要因で青あざができることがあります。以下の体質の人は青あざができやすいと言えます。
・冷え症
・むくみやすい
・運動習慣がなく筋肉が少ない
・注射の跡やモノが当たった跡が残りやすい
血の巡りが悪いと青あざもできやすく、治りにくくなります。また、体が弱く代謝が低下している人は青あざが治りにくいようです。
青あざの原因
青あざの原因は複数考えられます。一番多いのは打ち身ですが、栄養が足りない場合や体の活動が弱まっていると青あざができる原因になります。
打ち身
最も身近な原因は打ち身です。ぶつけた箇所が青あざになった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
棚の角でぶつけたり、上から落ちてきたものが当たるなど、ひどい打ち方をすると青あざもひどくなります。
体が冷えている
冷えていると血行が悪くなる、血管や皮膚が弱まります。体温まっている時なら何ともないような衝撃や摩擦で青あざができることがあります。
足の青あざは目立つので、冷え性の人は意識して足先を温めましょう。
ビタミン不足
ビタミンCやビタミンKが不足すると、健康な時に比べて軽い打ち身でも青あざができやすくなります。
特にビタミンCは体内で作ることができず、ストレスや睡眠不足などで大量消費してしまいます。ストレスの多い環境にいる方は不足しがちな栄養素です。
青あざが早く治る治し方
青あざは見栄えも悪く、放置するとシミとして中々治らないものもあります。できるだけ早く治したいですよね。青あざを治す方法を紹介します。
冷やす
足に内出血ができたら、できるだけすぐに冷やしてください。少なくとも72時間以内に冷やします。内出血した部分は炎症が起き、熱を持っています。速やかに冷やすことで、炎症が悪化するのを防ぎます。
また、勢いよくぶつけたり重いものをぶつけるなど打撲の程度がひどい場合は、放置すると腫れてしまいます。冷やすことで腫れを和らげる効果もあるのです。
氷嚢や保冷剤をタオルで包んだもので、患部に優しく当てましょう。患部が痛む場合には無理に押し当てる必要はありません。直接肌に当てず、少し離して冷気を送りましょう。
温める
内出血が起きてから時間が経ち、青あざになった後に行う処置です。37度程度に温めたタオルを患部に当ててゆっくり温めます。タオルはぬるま湯に浸けて絞るか、濡らしたタオルをレンジで温めると簡単です。
じんわり温めることで血行が促進され、損傷した細胞の修復がスムーズに行えるようになります。打撲した直後の炎症が治まった頃から始めると良いでしょう。
ビタミンと鉄分を摂る
ビタミンCと鉄分が不足していると青あざができやすくなります。青あざが頻繁にできる人は食生活を見直し、意識して摂取するようにしましょう。
ビタミンCは野菜やフルーツ、鉄分はレバーやカツオなどに多く含まれています。ビタミンCと鉄分が十分に行き渡ると血行を促し、体内の血管が元気になります。ビタミンCは鉄分の吸収率を上げる作用があるので、鉄分と一緒に摂取すると良いでしょう。
両者とも貧血に効果のある栄養素ですので、日頃から摂取しておけば貧血対策と青あざ対策が同時にできますよ。