普段はあまり意識しない部分ですが、気がついたらかかとがガサガサになっていることはありませんか?ストッキングが引っかかって履きにくい、触ると硬く皮が立っているなど、かかとのひび割れにお悩みの女性は少なくありません。
ひどくなると痛みを伴ったり、パックリと割れてしまうことも。一度かかとがひび割れると、繰り返しガサガサになりがちです。ひどくなる前に対策と予防策を行いましょう。
かかとのひび割れは毎日のボディケアを見直すことで改善できます。
今回は足のかかとがひび割れる理由と、自分でできるかかとのひび割れ対策を紹介します。
足のかかとがひび割れるのは?
乾燥
足のかかとがひび割れる一番の原因は乾燥です。かかとには皮脂腺がなく、他の部分よりも皮脂が少ない箇所。もともと乾燥しやすい部分なのです。
かかとのひび割れが起きると、そこから水分が出ていき、更なる乾燥を招きます。また、年齢とともにひび割れの回復が遅くなり、中々綺麗に治らなくなってしまいます。
角質の蓄積
皮膚が負担や刺激を受けると、角質を厚くして皮膚を守ろうとします。足のかかとは歩行時に体重がかかる部分で、毎日負荷がかかります。
足の裏、特にかかとは角質が厚くなりやすいのです。
また、血行が悪く皮膚のターンオーバーが乱れている時にも角質が厚くなります。ターンオーバーが遅くなると不要な角質が排出されず、結果的に厚くなっていきます。
水虫
白癬菌という水虫の菌が、かかとの奥深くに繁殖すると白っぽい水虫になります。かかとの水虫はかゆみがなく、ひび割れを引き起こします。
寒い時期にだけ、かかとがひび割れるのが特長です。春になるとかかとのひび割れが治る場合は、念のため皮膚科に相談してみましょう。
ひび割れの治し方
痛くて見た目も悪い足のかかとのひび割れ。自宅でできるケアを紹介します。
保湿
足のかかとのひび割れを治すには、一番重要なのがかかとの保湿。丁寧に保湿ケアを続けることで症状が改善します。
保湿にはワセリンなど油分が多く肌への刺激の少ないものが適しています。保湿にボディクリームを使う場合も、肌の保護のためにワセリンを先に塗っておくと良いでしょう。
ワセリンを使わず植物性のオイルでケアする方法もあります。
お風呂上りに蜂蜜をかかとに塗り、その後オリーブオイルやココナッツオイルをかかとに馴染ませると効果的。
ワセリンやオイルを塗った後は靴下を履いて皮膚を保護します。靴下は新品でなくても構いません。履き口のゴムがゆるくなったものや、お部屋用のもので十分です。暑い時期にはかかと部分だけを覆うサポーターが使いやすいですよ。
保湿と靴下はかかとの乾燥が改善するまで継続して行いましょう。
角質ケア
かかとに溜まった余分な角質を取り除きます。足のかかとを触った時に、かなり固く感じる場合に有効です。
お風呂や足湯でかかとの皮膚を柔らかくしたら、軽石や足用ヤスリなどで優しく数回こすります。力を入れてこすったり、何度も繰り返しこするなど、かかとを削りすぎないよう注意しましょう。
ゴマージュやスクラブでポロポロと取り除くのも効果的です。軽石やヤスリより皮膚への負担が和らぎます。使用後の足の裏がすべすべになり、触り心地も良くなりますよ。
ひび割れの予防法
足のかかとのひび割れば、日々の生活で予防することができます。簡単なものばかりなので、かかとのひび割れができていない人も意識してみてはいかがでしょうか。
ビタミンEの摂取
ビタミンEは皮膚の血行を改善し、角質が厚くなるのを防ぐ効果があります。アーモンドや魚類に多く含まれているので、意識して摂取しましょう。
またビタミンEはもちろんですが、バランスの良い食事をするのが大切です。ひび割れを起こしにくくするためにも、日頃の食事は栄養バランスを考慮してみて。
体を温める
足が冷えていると血行が悪くなり、皮膚の生まれ変わりが遅くなります。冷え性の人は簡単な運動をしたり、シャワーだけでなく入浴するなど、できるだけ全身を温めてあげましょう。
裸足や底の薄い靴を避ける
足の裏にかかる負担が大きいと、足のかかとのひび割れが起こりやすくなります。裸足にサンダル履き、底の薄い靴などを履いていると足の裏への刺激が増加。ひび割れを助長してしまいます。
かかとのひび割れ治療中には靴下を着用し、足に合う靴を履きましょう。
程度がひどい場合は皮膚科へ
自宅でひび割れ対策をしても治らない、ひび割れの程度がひどく歩くのも大変という場合には、皮膚科を検討しましょう。
放置すると痛みが増したり、治療に時間がかかってしまうことに。特に、ひび割れが進行して「パックリ」割れている場合は、上からクリームなどを塗ると痛みます。
また、保湿で改善しないかかとのひび割れは水虫かもしれません。水虫は原因菌を除去する必要があるため、自力では治療しにくいです。冬だけかかとがひび割れて、春になると直る場合は皮膚科を受診してみましょう。