美脚を目指すなら知っておきたい下半身が痩せない原因

 

上半身は痩せているのに脚だけ太い、ダイエットをして体重は減ったけど、脚は太いままで胸ばかり減ってしまった。そんな経験をしたことはありませんか?

実は、下半身は上半身よりもはるかに痩せにくい部位であり、下半身が痩せない原因は生活習慣にあるんです。

なぜ下半身は痩せにくいのか?生活習慣のどの部分に痩せにくい原因があるのか?詳しくご紹介しましょう。
 

 

下半身は上半身よりも太りやすい

女性の場合、下半身は上半身より6倍も脂肪を溜め込みやすいということがわかっています。

私たちの体内にある脂肪細胞には、脂肪の貯蔵と放出をコントロールする「レセプター」というものが付いています。

レセプターには、脂肪を細胞内に取り込み貯蔵する「アルファ2レセプター」と脂肪を血液へと放出する「ベータレセプター」の2種類があり、女性はほかのどの部位よりも下半身に貯蔵レセプターであるアルファ2レセプターが多く配置されているんです。

その数は上半身の6倍にも上り、これが「下半身は上半身よりも太りやすい」「ダイエットをしたら下半身はそのままで胸だけ痩せた」という状況の原因なんです。

さらに、下半身は血液を送り出すポンプの役割を持つ心臓から遠く、重力の影響で血液やリンパが下半身に溜まりやすいため、血流が悪くなると老廃物や毒素も一緒に溜まってしまい、むくみやセルライトができやすいということも大きな原因の一つです。

上半身より下半身の方が6倍太りやすいのはどの女性にも共通していることですので、脚が細い人と太い人の差は、むくみやセルライトができない人とできてしまう人の差と言えるでしょう。

美脚を目指すなら知っておきたい下半身が痩せない原因

 

下半身太りと関係の深い「むくみ」と「セルライト」

セルライトとは、むくみが慢性化して溜まった水分や老廃物を皮下脂肪が取り込み、変質してしまったものです。セルライトは血管やリンパ管を圧迫し血液の循環を阻害してしまいます。それにより水分や老廃物が排出されずに溜まり、さらにむくみを発生させるという悪循環に陥ります。

セルライトは食事制限によるダイエットで落とすことはできず、放っておくとセルライト同士が合体して、さらに大きな塊になってしまいます。

 

 

下半身が痩せない原因は生活習慣にアリ

普段の生活の中で無意識で行っている習慣がセルライトの原因となる慢性的なむくみを生み、下半身を痩せにくくしている可能性があります。以下のポイントに当てはまらないか、チェックしてみてください。

1.高カロリー・高塩分の食事が多い

塩分の摂り過ぎはむくみの大きな原因です。

コンビニ弁当やファストフードなど、高カロリー・高塩分の食事が続いていたり、味の濃い料理を好んで食べる生活を送っていると、脂肪とむくみが蓄積されてセルライトが付きやすくなってしまいます。

塩分や脂質の少ない和食中心のバランスの良い食事を心掛けましょう。

また、スナック菓子やレトルト食品、冷凍食品、カップラーメンなども高カロリー・高塩分で、糖分も過剰に含まれています。セルライトを作らないためにはこういった食品も控えましょう。

2.コーヒーの飲み過ぎ

コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼効果があることは知られていますが、飲み過ぎは逆効果です。

カフェインには利尿作用もあり、尿と一緒に塩分を排出する働きのあるカリウムも排出されてしまいます。それにより塩分が体内から排出されにくくなり、むくみを引き起こしてしまいます。

仕事中に何杯もコーヒーを飲んでいるという方は、1日に3杯程度に抑えるようにしましょう。

美脚を目指すなら知っておきたい下半身が痩せない原因

 

3.冷たい飲み物をよく飲む

冷たい飲み物を飲み過ぎると、身体が中から冷えて内蔵の働きが悪くなり、代謝も落ちてしまいます

寒い冬の時期はもちろんのこと、暑い夏の時期であっても温かい(または常温の)飲み物を飲むようにしましょう。コーヒーやお茶はカフェインの過剰摂取に繋がってしまいますので、白湯がおすすめです。

4.長時間座っていることが多く、あまり歩かない

下半身の血液やリンパは、太ももの筋肉が動くことで上半身に送られます。

そのため、デスクワーク中心の仕事などで長い時間座り続けていると、血液やリンパが下半身に溜まってむくんでしまいます。また歩く機会が少ないと、溜まった血液やリンパを上半身に送り返すことができなくなってしまい、むくみがセルライトに変わってしまいます。

デスクワークであってもこまめに立ち上がって歩いたり、軽いストレッチやマッサージを行ってむくみを予防し、歩く機会を増やすなどして血液やリンパの流れを改善しましょう。

美脚を目指すなら知っておきたい下半身が痩せない原因

 

5.椅子に座るとつい脚を組んでしまう

椅子に座ると、癖でつい脚を組んでしまう人は多いと思います。

しかし、よく脚を組んでいると骨盤が歪んでしまいます。骨盤の歪みは全身の骨や内蔵の歪みに繋がり、血液やリンパの流れを悪くして代謝を落としてしまいます。また、骨盤の歪みを補うために脚の外側の筋肉に負担がかかり、筋肉太りの原因にもなってしまいます。

脚を組む癖は治した方が良いでしょう。ついデスクに肘をついて頭や体重を預けてしまうという人も、骨盤が歪む原因となります。どちらも姿勢を正して座るようにしましょうね。

6.お風呂はシャワーだけ

ゆっくりと湯船に浸かると身体が心から温まるので、体温が上がり代謝も向上し、血液やリンパの循環を良くすることに繋がります。

ストレスは血液やリンパの流れを悪くする原因ですが、湯船に浸かってリラックスするとストレスが解消され、リンパや血液の流れをスムーズにする効果があります。

シャワーでは身体の表面は温まっても芯から温まることはできず、代謝や血流を向上させることはできません。できるだけ湯船にゆっくりと浸かってリラックスする時間を持つようにしましょう。

美脚を目指すなら知っておきたい下半身が痩せない原因

 

生活習慣を見直して下半身をスッキリさせよう

セルライトを作らないためには、むくみを遠ざけ、むくんでしまったらきちんと解消することが大切です。

ついコンビニ弁当や外食に頼りがち、コーヒーや冷たいものをよく飲む、デスクワーク中心でつい脚を組んでしまったり歩く時間が短い、帰宅したら時間も遅いのでお風呂はシャワーですましがちなど、無意識で行ってしまっている毎日の生活習慣を見直し、セルライトのできない生活を心掛け、下半身をスッキリさせましょう。