一日の疲れやストレスをお風呂で解消するという女性は多いのではないでしょうか?そのお風呂の入り方を少し工夫するだけで、多くの女性を悩ませる足のむくみと冷えも解消し、さらに様々な効果を得ることができるんですよ。
今回は、手軽にできて疲労回復やむくみ、冷えの解消や自律神経のバランスの回復など女性に嬉しい様々な効果がある「温冷交代浴」について、詳しくご紹介します。
温冷交代浴とは?
「温冷交代浴」とは、熱いお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法のことです。
温度の違うお湯と水が自律神経を刺激し血管を収縮させることで、自律神経の働きを高めたり血行を促進して、様々な嬉しい効果を得ることができるんです。日本国内はもちろんのこと、世界的にも効果が実証されている入浴法なんですよ。
温冷交代浴の様々な効果
熱いお風呂に入って体温が上昇すると毛細血管が膨張して血流が増え、熱をどんどん体外へと放出します。逆に冷たいお風呂に入ると毛細血管が収縮して、熱の放出を防ぎます。温冷交代浴では、この血管の膨張と収縮を繰り返すことで血管のポンプ作用を活発にし、血行を促進します。
また、熱いお風呂は緊張したときや運動したときに活性化される交感神経を、冷たい水は就寝中やリラックスしているときに活性化される副交感神経を刺激します。温冷交代浴により交感神経と副交感神経が交互に刺激されることで自律神経の乱れを整え、働きを活発にします。
この、血行促進と自律神経のバランス調整により、温冷交代浴で以下のような様々な効果を得ることができます。
疲労回復
血行が促進されることにより乳酸などの疲労物質を体外に排出し、疲労を回復します。
疲労が早く除去されることにより、筋肉痛の緩和も期待できます。
冷え性の改善
末端までスムーズに血液が行き渡るようになるので、冷え性の改善にも効果があります。
むくみ改善
疲労回復効果と同様に体内に溜まった老廃物を排出し、むくみの改善に繋がります。
代謝向上
自律神経が整い血行が促進されることにより、代謝が向上します。
免疫力アップ
血行促進と代謝向上により体温も上がり、免疫力の向上が期待できます。
ダイエット効果
老廃物を排出し代謝を向上させることで、ダイエットの効果を高めます。
便秘解消
血行が促進され腸の血流も増えることで腸の動きが活発になります。
また自律神経の乱れが整うことで、ストレスや冷えが原因の便秘の解消も期待できます。
不眠解消
自律神経の乱れからくる寝付きの悪さや睡眠の質の低下の解消に効果があるとされています。
温冷交代浴のやり方と注意点
熱いお湯と冷たい水に交互に入る温冷交代浴は、湯船が1つしかない自宅では難しいと思われるかもしれませんが、シャワーを使うことで自宅のお風呂でも手軽に行うことができます。
やり方
1.42℃以上の熱めのお風呂に3~5分浸かる
2.湯船から出て15℃くらいの冷水かシャワーを浴びる(身体が冷えたと感じる程度まで)
3.1~2を5~10回繰り返す
4.水を浴びて終わる
注意点
1.温冷交代浴を行う前には水分補給を
温冷交代浴を行うと非常に汗をかきますので、入浴15分前にコップ一杯の水を飲んでおきましょう。
老廃物の排出をより促すことができ、脱水症状や入浴での血圧の上昇による脳卒中や心筋梗塞を防止することもできます。
2.必ず水を浴びて終わる
温冷交代浴は必ず水風呂や冷水のシャワーで終わるようにしましょう。
身体の表面の温度を下げることにより血管が収縮し、身体の熱が放出されるのを防ぎます。体の中から保温されるので、「しっかり温まったのに、お風呂を出たらすぐに身体が冷えてくる」ということもありません。
身体が冷えるまで冷水のシャワーを浴び続ける必要はありません。
3.少しずつ慣らしながら行う
熱いお風呂に入ったあと、いきなり全身に冷水を浴びると心臓に負担をかけ、心筋梗塞を起こす恐れもあります。
心臓から遠い手足からはじめ、腰、お腹と水をかける場所を上に移動させながら、徐々に慣らしていきましょう。慣れるまでは、手足だけに冷水をかけたり、少しお湯を足してぬるめの温度ではじめても構いません。
4.体調の悪いときは行わない
温冷交代浴は身体への負担も大きな入浴法です。以下のような方は行わないようにしてください。
・食後1時間以内の人
・アルコールを摂取している人
・発熱や体調不良の人
・心臓や循環系に持病をお持ちの人
・重度の炎症(肉離れ、重度の捻挫)を起こしている人
・薬を継続して服用している人
また、入浴後は運動を控え、リラックスしてゆったりと過ごしてください。
温冷交代は継続することが大切
温冷交代の効果を実感するためには、一回だけはなく継続して行うことが大切です。毎日行うことは難しくても、2日に1回や3日に1回でも構いませんので、まずは1ヶ月行ってみましょう。
温冷交代は特別な道具も必要ありませんので、週に何度かの特別なバスタイムという気持ちで楽しみながら習慣化して、足のむくみや冷えをを解消しましょう。