海外旅行に行くのは楽しいけれど、長時間のフライトを終えて飛行機から降り立つと足がむくんでパンパンになっているなんてこと、よくあることだと思います。
現地に着いたら「アレ？私の足首が消えている！」なんてことになったら困りますね。
ひどいむくみは、だるくて痛くなることもあるので、せっかくの旅行のスタートから残念な感じになってしまうこともあります。快適なフライトにするために、飛行機に乗っている間に起こりがちな足のむくみ対策についてご紹介いたしします。
飛行機で足がむくむのはなぜ？
飛行機に乗っている間は、むやみに立ち上がったりすることはできません。同じ姿勢でずっと座っている時間が長くなるのは当然のことです。
特に足はもともとむくみやすいので、長時間シートに座っていれば普段は足がむくむことが少ない人でもパンパンにむくんでしまうこともあるんです。
座り仕事が長い女性は、毎日のようにむくみに悩まされているという方も少なくないでしょう。まずはこの同じ姿勢で長時間動けないことが、足のむくみの最大の原因です。
ただ、それだけではないのです。もしも同じ姿勢で座っているだけが原因だとすると、車でも列車でも同じ結果になりますが、飛行機の方がむくみやすいと感じる人が圧倒的に多いんです。
その理由は、気圧に関係しています。飛行機に乗ると気圧で血流が悪くなります。もともと足から心臓まで血液を戻すためにはふくらはぎを適度に動かして筋肉のポンプのチカラで血液を押し上げる仕組みがありますが、ふくらはぎを動かすことができないのに加えて、気圧で血流が悪くなればむくみやすい条件が2倍になります。
さらに、高度の上空では重力もかかります。
重力が水分を足に溜めやすくなるので、足がパンパンにむくんでしまいます。国内線で移動する時には約9000メートル、海外へのフライトになると約13000メートルです。
これを海抜に置き換えると、約2500メートルほどになるんです。この気圧の変化が、身体にも影響して足のむくみをひどくしてしまうのです。
足がむくんだ時の解消法
海外への渡航に慣れている方や、CAの方たちは、毎回の足のむくみに悩まされることも多く、むくみの解消法にも色んなアイデアを駆使しているようです。
そこで、フライトに慣れている方たちが行っている足のむくみの解消法を集めてみました。
ふくらはぎをマッサージする
むくみの解消には、筋肉を刺激して足に溜まった水分を押し上げることが効果的です。
ふくらはぎを両手で囲むようにして、足首から少し強めの圧迫をしてむくみを解消します。
しっかりマッサージできるスペースが確保できるのなら、この方法が一番即効性があります。
足を上げる
横になって足を上げるのもむくみ解消には効果的です。飛行機から降りた後に、身体をしっかり伸ばすことはエコノミー症候群という血栓ができてしまう病気の予防にもなります。
むくみだけじゃなく、飛行機に乗っている時間が長くなることで起こる健康リスク対策にも、横になってカラダを伸ばしてリラックスするようにしましょう。足首からふくらはぎの下にクッションや枕を入れて、10分間横になるだけでも違います。
つま先立ちをする
すぐにマッサージをしたり、足を上げて横になることができない時はつま先立ちをしてふくらはぎの筋肉を伸ばすのもすぐにできるのでおすすめです。むくみで靴がきつくなるような感じがしていたら、つま先立ちはかなり効果的です。
安定しない場合は、壁などに手をついて、つま先で経って数秒してかかとを着けるの繰り返しを5回～10回くらい行います。
これだけでも、ちょっとスッキリした感じが得られますよ。
むくむ前に予防しよう
飛行機の中では足がむくみやすいことが分かったら、むくみ予防をしっかり準備しておきましょう。予防しても多少のむくみは仕方ないですが、それでも何の対策もしないのとでは大きな差があります。
機内では靴を脱ぐ
飛行機の中では、室内用のスリッパに履き替えることが良いですよ。100円ショップでも、携帯に便利な室内用のスリッパを売っています。
邪魔になるほど大きなものではないので、室内用のスリッパを手荷物に入れて履き替えるようにしましょう。
着圧ソックスを使う
むくみ予防のために、足首や足の甲、ふくらはぎなどに圧力をかける設計になっている着圧ソックスを履いておくとむくみを予防する効果があります。
CAさんは着圧タイツは必需品だと言いますから、乗客も着圧ソックスを利用するようにしましょう。
動かせる部分を意識的に運動させる
座っている状態なので、足を動かすことは難しいですが、足の指を意識して動かすとだけでも血流が停滞するのを防ぐ効果があります。少し足首を回すだけでもいいので、できるだけ足を動かすようにしましょう。
まとめ
飛行機に乗る機会が少ないと、ついついむくみ対策を忘れてしまいがちです。せっかくの旅行のスタートを、スッキリした美脚で歩み出すために、解消法と予防法を頭の片隅に入れておいてくださいね。
