足のむくみにお悩みの人は少なくありません。
オフィスワークのOLさん、立ちっぱなしのお仕事をしている人など、長時間同じ姿勢でいる人にむくみが起きやすいです。
朝と夕方の足の太さが違う、押すとなかなか元に戻らず白っぽい。靴下のあとがついてしまう。
こんな症状なら足がむくんでいる可能性が高いです。
むくみを放置すると、肌のたるみやセルライトの塊を生み出します。ただのむくみだと侮ってはいけません。
むくみを解消する方法は複数ありますが、そのうちの一つが普段の食生活を見直すことです。
今回は足のむくみの原因や、むくみを解消する食べ物を紹介します。
足のむくみの原因
足のむくみの原因は、足に余分な水分や老廃物が溜まること。
健康な体では、血液中の血しょう成分が体中に栄養や酸素を届けます。その後不要な老廃物を回収して血しょう成分は血液として心臓に戻っていきます。
この途中で血液に戻れなかった血しょう成分、足にとどまっていた水分や老廃物が排出できなくなると「むくみ」として足がパンパンになります。皮膚の下に不要な水分が溜まり、ぶよぶよとした状態に。むくんでいる部分を触るとひんやり冷たいのはこのため。
普段は足の血管がポンプのように心臓方面に押し上げているのですが、長時間立ちっぱなし・座りっぱなしだとポンプ機能が弱まり、むくみやすくなります。
足は重力によって老廃物が集まりやすいため、特にむくみやすい箇所です。
むくんでいると本当は太っていないのに足が太く見えます。
足のむくみが慢性化すると、溜まった老廃物と脂肪がくっついてセルライトを形成し、さらに足が太くなる可能性も。
むくみが気になる人は日常的に対策をしましょう。
摂りすぎ注意!むくみにつながる栄養素
むくみを防ぐには、「塩分」「脂質」「水分」を過剰に摂取しないよう意識しましょう。
塩分
体の活動のために塩分、ナトリウムは必要です。しかし、塩分が多すぎると体内のナトリウム濃度が上がり、体は濃度を下げるために水分を溜め込もうとします。余分に溜め込んだ水分がむくみになります。
塩辛い食事ばかりしている人は要注意です。お酒のおつまみは塩辛いものが多いもの。お酒を飲みに行く機会が多い人は、間に野菜料理などを挟みましょう。
また、普段の食事の味付けも塩分が濃すぎないか見直してみて。
脂質
脂質を摂りすぎるとコレステロール値が上がり、血液の流れを悪くする原因になります。血行が悪くなると栄養分や老廃物が運ばれずに残り、むくみを引き起こします。
水分
水分を摂りすぎると体内をめぐる血しょうが増え、一部が血液に戻れなくなります。そのため栄養分を運んだ後の血しょう液や余分な水分が足に残ったままになってしまいます。
ダイエットや美容のために意識して水を飲んでいる人もいるかもしれませんが、くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。
むくみに良い食べ物の特徴
むくみに良いのは主に3つの栄養素。
・カリウム
・クエン酸
・ビタミンE
これらが豊富な食べ物を積極的に摂取しましょう。
カリウムは利尿作用があり、体内の水分を排出する働きがあります。むくみの解消に直結する栄養素だと言えるでしょう。
カリウムは水に溶ける性質があるので、長時間水に浸けたり調理をすることは避けます。
クエン酸は疲労回復に効果てきめん。加えて体の代謝を上げる働きがあります。代謝が上がれ消費エネルギーが増えし、むくみの解消につながります。
ビタミンEは血液の流れを良くしたり、血液中の不要な汚れを除去する働きがあります。血液はサラサラ、老廃物が取り除けるとむくみにくくなります。
ビタミンEの過剰摂取は骨粗しょう症のリスクを上げるので、不足したときに摂取する程度でも問題ありません。
むくみに良い食べ物まとめ
カリウム・クエン酸・ビタミンEを多く含む、むくみに良い食べ物がこちらです。
カリウムが豊富な食べ物
カリウムは
・海藻類
・じゃがいもやさつまいもなどの芋類
・ほうれん草
・ナッツ類
・バナナやすいか
などに多く含まれます。
カリウムは水に溶けるので、生で食べるか汁ものに入れて汁ごと食べるかが良いでしょう。
クエン酸が豊富な食べ物
クエン酸は
・柑橘類
・梅干し
・アセロラ
・ローズヒップ
・お酢
などに多く含まれます。
基本的に「酸っぱい」ものに含まれています。
レモンやりんご酢など、飲み物として摂りやすい果物が多いので、休憩中に柑橘類のジュースやりんご酢などを飲むのも良いです。
気分もリフレッシュして一石二鳥です。
ビタミンEが豊富な食べ物
ビタミンEは
・アーモンド
・アボカド
・かぼちゃ
などに多く含まれています。
舌あたりがクリーミーなものが多いですね。
小腹が空いたときにアーモンドを少量食べれば、ビタミンEの摂取とおやつが同時に叶いますよ。